身体表現性障害とうつ病で障害厚生年金3級を受給

相談内容
 
  運送関係の会社で出庫入庫の作業等をしていたが、10年ほど前から手首や両上肢、肩等の痛みを自覚するようになったので、数件の病院(医院)で検査を受けたがどこも異常なしだった。
全身の痛みや倦怠感が悪化し、さらに夜眠れなくなったので、近隣の心療内科を受診したところ、自律神経失調症と言われた。その後、症状が悪化すると休職し、警戒すると復職することを繰り返しているが、最近になって、1ヶ月に数日しか出勤できなくなって、このままだと、退職させられそうだが、どうしようもない。今も最低限の給料しかなく、障害年金は受給できないか? との相談でした。
ちなみに今も通院している、心療内科のクリニックでは、自律神経失調症は、障害年金の対象外なので、診断書は書けない。とのことでした。
給料が少なく、会社もクビになりそうなので、着手金は払えないとのことでした。

経過

自律神経失調症等の神経的な病気とは言われているが、元々、手首、両上肢の痛み等の身体的な症状なので、慢性疲労症候群のような体の病気ではないか? 線維筋痛症の可能性もある。

本人の意向に沿って、原因不明の疼痛のような症状を診断してくれる病院を探して同行し、先生の見解を確認しました。

〇 近隣の内科クリニック
   体の痛みの原因は分からないが、精神的なものから来る痛みのように思えるので向精神薬を服用して見たらどうか?
〇 リウマチ等の疼痛の専門医
   何らかの脳の異変に起因する痛みであろう。ただこのクリニックは化学物質過敏症等の患者がいるので、喫煙者は診察できない。よって線維筋痛症の専門医を紹介する。
〇 線維筋痛症の専門医
   身体的な異常はどこにも確認できない。自分で体の痛みがあると言われても、それを裏付ける証拠がないわけだから、診断書も書けない。
   精神的なことから症状が出ている可能性が高い。

これまでの結果から、身体の障害では申請できない。現在通院中の心療内科クリニックに、権威ある精神科に紹介状を書いてもらうように依頼すると、何とか引き受けて
いただいた。

〇 大学病院の精神科受診
   受診後、主治医の先生から、典型的な身体表現性障害だが、これに伴ってうつ病の症状もある。また話の内容もまとまりがなく、表情も暗すぎる。
   精神の診断書を書きましょう。と言ってくださった。

この頃、さらに症状がひどくなり、真っすぐに歩くことができないような状態になった。
さらに会社から解雇を通告されたので傷病手当金を申請することになった。
傷病手当金を受給すれば、通常はその方が多いので障害年金を分は差し引かれる。
本人は障害年金の申請をためらっていたが、今なら少なくとも3級が受給できそうなので
申請した方が良い。とアドバイスし申請することにした。

障害認定日の頃は精神科には受信していなかったので、請求はできませんでした。

これまでに6か月以上経過していました。

結果
 障害厚生年金3級の受給決定。
 傷病手当金は2回目の申請で、前回申請時と同じ傷病とのことで受給できなかった。

 本人は解雇を通告されたが、休職中で、給料が出ない状態で苦しい状況には変わりはないようです。

傷病名がはっきりせず、ご本人も、自分自身の症状をきちんと医師に伝えることができないような状況で、受診してくれそうな医師を探して、1年くらいかってやっと障害年金を受給できたので、私自身は感慨深いものがあります。