誤診でも初診日になることがある。

先日、10年ほど前、うつ病で障害年金を申請したが、うつ病と診断された日を初診日とすると、保険料の納付要件を満たすことができないとして、不支給になってしまった。あれから制度も変わってきているだろうから、もう一度請求できるか検討して欲しい。との依頼がありました。

初診日から既に20年近く経過していて、カルテが残っているか不安でしたが、前回請求時の資料があること。これまで保険料の未納は全くないが、初診日とされた月は初診日の直後に保険料が納付されていて、未納扱いになってしまっていること。その2ヶ月以上前であれば、保険料の納付要件を満たす。

ことから、ご本人とご家族の記憶のある医療機関にあたってみて、可能性があれば申請しましょう。可能性が無ければ、この話は無かったこととして、着手金は保留としました。

初診日当時4か所の病院に行っていましたが、そのうち1か所のみまだカルテが残っていました。それは整形外科に顔面から頭部にかけての疼痛で受診し、顎関節痛、神経痛として2回診察を受けていました。

南山堂の医学大辞典によれば、うつ病の身体障害の症状として、頭痛・頭重とあります。また、ネットで調べてみると同様の記載が多くあります。整形外科では顎関節痛、神経痛とされたが、これはうつ病の初期症状の可能性が高い。

初診日の具体的な事例として、「傷病名が確定しておらず、対象傷病と異なる傷病名であっても(誤診)同一傷病と判断される場合は、他の傷病名の初診日が対象傷病の初診日とする」とある。

以上のことから、うつ病の初診日は、「うつ病と精神科で診断される2カ月前に、整形外科で、顎関節痛、神経痛と診断された日」としても認められる可能性がある。と判断し、再度申請することにしました。結果はまだわかりませんが、可能性は高いと思っています。