悪性新生物(がん)による障害年金は難しい

日本人の半分が癌になると言われています。かっては不治の病でしたが、最近は手術、抗がん剤投与、放射線治療などの治療の発達が目覚ましく、多くの場合治る病気と言われるようになりました。 とはいえ、発見が遅れたり、発生する場所により厳しい状況が発生することも多い。
このような状況から、最近の一般的な傾向として、がんは以前より審査が厳しくなったと言う関係者多い。
全ての癌について受給できるわけではなく、概ね下記のようなケースが考えられます。

①末期がんと宣告され、ステージⅣ余命○○年(月)と言われている。
②肺がんで 呼吸機能が低下し、在宅酸素療法を行う必要が出てきた
③直腸がんで 肛門を失いストーマ(人工肛門)を造った
④膀胱がんで ストーマ(人工膀胱)を造った 、尿路変更術をした。
⑤骨肉腫 骨の切除により人工骨頭や人工関節を挿入した
⑥喉頭がんで喉頭全摘出し声が出なくなった。

などがんで障害年金を申請する場合のポイントをを私の今までの経験から述べてみます。

① 初診日を明らかにする。

基本的にはがんもしくはがんの疑いと初めて診断された日が初診日になります。
体の調子が悪いとか、他の病気の疑い(例えば大腸がんであるのに腸閉塞で入院していた)で治療を受けたなどは基本的には初診日にはなりません。
がんの転移、再発はその間が数年以上あったとしても、原則として社会的治癒は認められません。
転移でも再発でもない場合に限り以前の癌は社会的に治癒した判断されると思われます。

② 主治医は診断書を書きなれていない人が多い。

精神の障害と違って、がんで障害年金を申請する人の割合は非常に少なく主治医の先生もどの程度ことを記載していいのかよくわからない先生が多いと思われます。
特にその他の診断書を使用する場合は、○や☑をする個所は少なく、具体的な症状を記載して頂かなければなりません。
私の経験からすると胃がんが、他の臓器に転移して重篤な状態なのに、胃がんとしか記載してないような事例が何度かあります。
きちんと自分の症状を診断書に記載して頂くとことが大切です。
又、診断書に記載漏れや誤記入がある可能性があるので、記入すべき項目、初診日等の日付け等は最初から主治医の先生に書き示しておくのが良いでしょう。
③ 診断書に記載してほしいこと。
診断書には、
・日常の症状、抗がん剤服用時の症状等の自覚症状、他覚症状すべての症状をきちんと記載していだいてください。
・ステージⅢ~Ⅳであることを記載して頂いて下さい。ステージⅡは厳しいかもしれません。
・予後の欄に余命○○年(月)ときちんと書いて頂いて下さい。
・基本的には障害認定日、及び現在の症状について、診察の結果をそのままきちんと書いて頂くことが大切です。主治医の先生によってはそれがきちんと記載されてない場合があります。