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うつ病・発達障害・統合失調症などの精神障害の事例


病気の母親を看病しているうちにうつ病発症し、30年以上務めた公務員を退職

(障害厚生年金3級プラス職域加算の受給決定)

 

49歳 男性 狭山市

1 相談内容

数年前に母親が病気で倒れて、その看病をしているうちに自分自身も落ち込み、食欲不振、不眠症になった。精神科で受診すると「気分変調症」と診断された。

当時国家公務員として働いていたが、転勤になって、職場環境になかなかなじめず、23ヶ月の間に3回も交通事故を起こしてしまった。

父親も認知症になり、面倒を見る必要もあって、1年ほど前に30年近く務めた会社(公務員)を退職した。

母親は、亡くなり、父親は、施設に入所し、自分自身は自宅で一人閉じこもり生活である。障害年金を申請したいが、自分ではできないので支援してほしいとのことでした。親は、亡くなり、父親は、施設に入所し、自分自身は自宅で一人閉じこもり生活である。障害年金を申請したいが、自分ではできないので支援してほしいとのことでした。

2 経過

公務員を退職されていましたが、初診日が厚生年金と共済年金が一元化された日(平成2710月)以前ですので、共済組合で手続きをする必要がありました。

また学生時代から10年以上精神科の受診歴がありましたが、その後、前述の初診日まで受診歴が無いことを確認し、「社会的治癒」である旨の申立書を添付して、診断書等必要書類をそろえて申請しました。

その後、共済組合からの、初診日に関する問い合わせ、資料の修正等の依頼がありました。

その都度共済組合からの要請に対応しました。

 

3 結果約3ヶ月後、障害厚生年金と障害共済年金313号の年金証書が届きました。

障害共済年金は、職域加算があります。


49歳、仕事がうまくいかず、代わった直属上司とも意見が合わずうつ病を発症

(障害厚生年金3級を受給決定)

 

49歳 男性 飯能市

1 相談内容

御兄弟からからの相談でした。

工場の立ち上げを支援するかなり重要な仕事を担当し、他県に何年間か出張することもあった。数年前、単身出張中のプロジェクトで、仕事がうまくいかず、イライラしていた。

又社長が退任し、新しい社長と意見が合わなかったようだ。そんな中で自殺行為をして、病院に搬送され、ここでうつ病と診断された。

しばらく入院した後、東京の本社に出社することになったが、以前のような仕事はできず、結局、退職した。調子の良いときはアルバイト的な仕事をして、調子が悪くなると、入院することもあった。 今は高齢の親の年金たよりなので将来が不安だ。障害年金を申請したいとのことでした。御兄弟からからの相談でした。一度挫折すると立ち直ることができない人が、たくさんおられることをい痛感させられます。

2 経過

初診日ははっきりしていましたが、病院が東北地方で、初診日を証明する「受信状況等証明書」は郵送できないとのことでした。1日がかりで行ってきました。

診断書の記載内容は2級は厳しいようでしたが、実際の日常生活の状況とほぼ一致しているよう見えました。

 

3 結果

3ヶ月ほどして遡及適用の障害厚生年金3級の年金証書が送付されてきました。これまで親の年金と、アルバイトと自分自身の貯えて何とか生活できでいたが、預貯金も底をつき初めて来ていたので本当に喜ばれました。


数年前、初診日不明という理由で不支給事案を再請求

(初診日を推定し、障害厚生年金3級を受給決定)

 

40代 女性 所沢市

1 相談内容

数年前、うつ病で就労することができないので、障害年金を申請したが、初診日が平成8年で当時のカルテや診療記録が何もなく、はっきりしないまま自分で裁定請求したが、初診日不明という理由で不支給になった。第三者証明ができそうなので何とかならないか? という相談でした。

2 経過 

最初に、前回申請した資料が何もなかったので、年金事務所に受診状況等証明書、診断書等の控えを請求しました。

その内容から

 〇 3番目に受診したクリニックの受診状況等証明書で、初診の病院の名称、受診のおお

よその時期が記載されていたので、重要な参考資料になる。

 〇 数年前だが診断書の記載内容から、現在の症状が大きく変わらなければ、3級に認定

されるか可能性が高い。 

平成279月に 「障害年金の初診日を明らかにすることのできる書類を添えることができない場合の取り扱いについて」において厚生年金保険の施行規則が一部改正された。 

この中で

「請求の5年以上前に医療機関が作成した資料(診療録等)に請求者申し立ての初診日が記載されている場合には、初診日と認めることができることとする。」 

「資料により初診日のある年月までは特定できるが、日付が特定されない場合には保険料の納付要件を認定する時点や遺族年金における取り扱いを踏まえ、当該月の末日を初診日とする。 

とされている。 

従って、3番目、4番目に受診した時のカルテの開示請求をしたところ、はっきりとした日は不明だが、年月までは記載されており、上記の条件に当てはまることを確認しました。 

よって、第三者証明は不要と判断し、開示請求したカルテを添付して裁定請求しました。

ただ認定日の頃の診療録は無かったで、現在の症状のみの診断書(事後重症)ででした。


子育て中にうつ病を発症

(発達障害とうつ病で障害基礎年金2級を受給決定)

30代 女性 狭山市

相談内容

物心ついたころから失敗が多く、理解力が足りないというか、親や先生がいろいろ言っても何を言われているかよくわからなかった。何か失敗をすると父親は暴力をふるった。

小学校、中学校では集団行動が苦手で、中学校になると授業についていて行けなくなっていまい、不登校になってしまった。高校は通信制で年間数日しか学校に行く必要が無く、なんとか卒業できた。この頃からアルバイトをし始めたが、覚えるのが遅く、ミスも多かったのでどれも長く続かなかった。高校卒業後、アルバイトを転々としていた。この頃自分も、家族も、学校の先生も本人が発達障害などの病気であるとは思わず、精神科や心療内科には相談したことが無かった。そのうちに彼氏ができて結婚して、すぐに子供が生まれた。しかし子育てのプレッシャーや、毎日の掃除洗濯などの家事が苦手で、どんどん落ち込んでいくので、精神科を受診すると、うつ病、発達障害と診断を受けた。パートにも行くことができず生活が苦しい。障害年金は受給できないか?と相談を受けました。この要素には、下記2点をご記入ください。

2 経過 

精神科の先生に診断書を記載していただいたが、2級にはかなり厳しい記載内容でした。会社での正社員での就労がほとんどないので、3級では不支給になってしまいます。

主治医と面談しましたが、記載内容は変更できないと言われたので、申立書でカバーするほかはありません。

私の経験や、勉強会の仲間たちの話から、9割以上は診断書で障害等級が判定される。申立書は、診断書に記載されたこととの整合性を確認することが主たる目的で、記載内容によってマイナスにはなっても、プラスになることはない。と言い切る仲間もいます。

申立書に、発達障害の具体的な事例を出生から今日まで、なるべく詳しく記載するなど大幅に加筆修正して提出しました。

しかし、診断書の記載内容から、不支給を覚悟していました。

 3 結果 

約3か月後、障害基礎年金2級の判定でした。認定日請求でしたので遡及適用でした。自分でも驚いています。

子育て中であること、訪問看護を受けていること等が考慮されたとも考えられます。

 


発達障害で障害基礎年金2級受給決定
(大学での心理テストで発達障害と判定)

20代 男性 入間市

談内容 

お母さまからの相談でした。息子が大学で進路指導の参考資料作成のためとして心理テストを実施したが、その結果、他人と情緒的にかかわることが苦手で、自閉症スペクトラムの傾向があると指摘された。

そう指摘されてみると、幼いころ、言葉の数が少ないことを、先生から指摘はされてはいたが、小学校、中学校、高校、大学と成績は普通より良かったので、病気であるとは思わず、精神科等の医師の診察を受けたことはなかった。しかし友達がほとんど無く、誰かと一緒に話をしているところを見たことがないとのことだった。

学校から専門家(精神科)での診断を勧められ、近隣の精神科を受診すると広汎性発達障害であると診断された。大学ではグループ(チーム)で研究することが多く、その中でみんなから疎まれて一緒に行動することができず、卒業の見込みが立たず、退学せざるを得なかった。障害者枠で、一般企業に就職は決まったが、将来の本人の生活を考えると、経済面での不安が大きい。障害年金の可能性はあるか?との相談でした。

2 経過  

障害者枠での就職のために、精神障害者福祉手帳の申請をした時の診断書の控えがあり、その内容を拝見させていただいたところ、2級の可能性があることが分かりました。

幼少の頃からの生活の概略をお聞きして、申立書を記載しました。発達障害は、言うまでもなく先天性の病気ですので、幼少期から発達障害特有の症状(行動)が必ずあるので、それをきちんと申立書に記載することが重要です。

ただその時は、障害者枠ではあったが、一般企業に就労が決まって半年ほど経過していたので、それがどのように判断されるかがポイントでした。

2 結果 

3ヶ月ほどして障害基礎年金2級が決定しました。

一般企業に障害者枠で就労している同じようなケースで不支給の決定がされることがあります。その判断基準は明確ではなく、診断書の内容、就労状況等で総合判断されます。


統合失調症で障害基礎年金2級決定
(長く引きこもり状態で申請)

30代 男性 飯能市

 相談内容 

ご家族から相談がありました。

小中学校では成績抜群で、県内トップクラスの進学校に入学した。しかし極端な潔癖症で、満員電車に乗ることができず、都内の大学には行けなかった。大学卒業後就職ができず、しばらく近隣でアルバイトをしていたが、大手運送会社で正社員として配送の仕事をし始めた。数年間は何とか継続できたが、職場での上司とのトラブルで退職せざるを得なくなった。そのことが原因で人間不信になり、自宅に閉じこもるようになった。その後何通も履歴書を書き、就職しようと試みたが、第一歩を踏み出すことができず数年間経過した。部屋の中ゴミ屋敷状態になり、自身も髪の毛はぼさぼさ、髭も剃らないような状態が続いた。最近になって、他人の家の窓を拭いたりするような奇行をし始め、住人とトラブルになったのでマンションオーナーから退去を求められた。市の関係者から、精神科の診断を受けるよう勧められたので、はじめて精神科の診断を受けると、重度の統合失調症と診断され、緊急入院することになってしまった。退院後、郊外に引っ越し両親と3人で何とか生活している。

親族によれば、「これまで短期間ではあるが就労していた時期もあったが、働いていないことへの自分自身の負い目が、病気に影響を与えたとも考えられるので精神的な落ちつきができたら、障害年金で一定の収入を得て生活を安定させることによって、今後社会復帰のステップに進めると考えている。」とのことだった。

経過 

既に年金事務所で相談をされていて、主治医の先生に診断書の作成を依頼済みでした。緊急入院されるまで、精神科で受診したことは無く、初診日ははっきりしていました。

自宅に引きこもりになる前は、会社で働いておられたので、この期間について調査しましたが、初診日になるような受診歴はありませんでした。

国民年金の保険料納付要件は問題ありませんでした。今回は、診断書のチェックと、申立書の記載を依頼されました。

できた診断書をチェックしましたが、ほとんど外出できない状態であるにもかかわらず、2級が厳しい内容でしたので、ご家族とも相談をして何箇所かの修正を依頼しました。 

結果

以外に早く2ヶ月後に障害基礎年金2級の決定がありました。

当初の診断書であれば、審査請求をせざるをえなかったかもしれません。


2度の再請求で支給決定
(更新時に支給停止になり発達障害で1年半後受給決定)

20代 女性 秩父市

 相談内容 

発達障害で障害基礎年金2級を受給していたが、更新時に支給停止となってしまった。

ご両親からどうしたらよいのか?として依頼がありました。 

2級が認定された時と、2年後の更新時と違っているのは

・当時は就労してもどこも長く続かず無職であった。

・更新時は、障害者枠ではあったが、就労できていて、週30時間程度働いていて1年以上継続していた。

・診断書は、就労できていることもあって、少し軽微な内容になっていた。

・当時は両親と同居していたが、更新時は就労場所の関係でアパートで一人住まいだった 

障害者枠とはいえ1年以上継続して就労し、一人住まいであることから非常に厳しい状況でした。 

2 経過  1回目の再請求(支給停止事由消滅届)

ご本人は発達障害に加えて、軽度ではあるが知的障害もあり、一人住まいとはいえ、料理はほとんどできず、掃除も、時々来る母親任せであり、近くの勤務先と、近隣のコンビニでの買い物以外はほとんど外出しないということでした。診断書に記載してある日常生活状況とは違う気がしたので、主治医の先生に、再度診断書を記載していただくようにお願いしました。

また就労状況についても、職場の責任者にお会いして、仕事の内容、配慮、評判等についてお聞きし、その内容を、診断書に反映していただきました。

*厳密には再請求ではなくて、支給停止事由消滅届です) 

2 結果 審査請求も不支給

診断書は、2級には何とか届くか?といった内容でしたが、職場の責任者から、コメントをいただき、かなり期待していましたが、不支給でした。ご本人も両親も非常に落胆されておられたので、審査請求をしましたが、不支給でした。再審査請求は諦めて、しばらく様子を見ることにしました。

3 2回目の再請求(支給停止事由消滅届)

1回目の請求から1年以上経過した時、ご両親から何とか仕事は継続しているが、調子が悪いので再度請求できないか?と言われ、日常生活状況についてメモとして詳しく記載し、主治医の先生に診断書の作成を依頼しました。 診断書の記載内容は1回目の時より、少し悪くなっていたので、何とかOKの範囲でした。

4 2回目の結果

1回目の再請求から1年半以上経過していましたが、2級の障害基礎年金決定書が届きました。


自治体職員が統合失調症で退職後障害厚生年金3級
(共済組合には独自の決まりがあります)

50代 男性 秩父市

高学歴の方でも、精神的な悩みを抱えている方は多い

内容 

地方自治体でキャリアのような立場で、海外視察を何度か行うなど、重要な施策にかかわってきたエリート官僚だったが、20年ほど前から一時的にではあったが幻覚や被害念慮が出現するようになって、自治体の診療所を受診した。

その後、個人的にも、仕事上でもいろいろあったようですが、徐々にうまく話ができない、作業能力の低下、疲労感がみられて、さらに人間関係も悪化し職場での不適応の状態が続いて2年程前に退職せざるを得なかった。

ご自身で、障害年金の手続きをされていたが、20年以上前の初診日の証明がうまくできなかったこと等で、1年近く経過しても共済組合の担当者がOKと言える書類を整えることができずに、私に依頼されたようです。 

経過 

ご本人は語学に堪能で、お会いした時は非常に能力の高い方という印象でした。ただ一人暮らしで、淋しそうでした。やはりひとり暮らしは良くないというのが実感です。 

共済はそれぞれ独特の手続きのようなものがあって、担当者の意図する書類を整える必要があります。今回初診の証明は、当時の診療所が名前を代えて継続していて、カルテも残っていましたが、そのカルテには別の、今は無い診療所に通院していたことも記載されていて、共済担当者が、当初初診としていた診療所の前の診療所の通院を初診とすることが妥当でしょうとの見解だったので、そのための書類を整えました。細かい打ち合わせ、資料の収集に片道2時間近くかかる、診療所等に行く必要があり、少々参りました。1ヶ月近く経過してやっと書類を整えることができました。 

申請後、現在通院している病院の過去半年程度のカルテを出すよう指示され、100枚以上あるカルテを整えました。公立病院だったので個人情報の開示は本人しかできず、これも1ヶ月近くかけて書類を整えました。

直近のカルテの提出はこの共済組合独自の規定で、初めての経験でした。 

結果

 

申請から6か月以上経過して障害共済年金3級の年金証書が送られてきました。

診断書の内容から2級でも不思議ではありませんが、もう少しと言った感じでした。 

後記 

ご本人は、現役時代に取得した資格で仕事をしようと頑張っておられますが、なかなか思うようにいかないようです。ほとんど収入が無い状態だったので、大変喜んでいただきました。


うつ病と身体表現性障害で障害厚生年金3級

(線維筋痛症とよく似た症状で精神で請求しました)
40代 男性 狭山市

身体表現性障害(後述)は慢性疲労症候群、線維筋痛症などの症状とよく似ています。

相談内容 

運送関係の会社で出庫入庫の作業等をしていたが、10年ほど前から手首や両上肢、肩等の痛みを自覚するようになったので、数件の病院(医院)で検査を受けたがどこも異常なしだった。

全身の痛みや倦怠感が悪化し、さらに夜眠れなくなったので、近隣の心療内科を受診したところ、自律神経失調症と言われた。その後、症状が悪化すると休職し、警戒すると復職することを繰り返しているが、最近になって、1ヶ月に数日しか出勤できなくなって、このままだと、退職させられそうだが、どうしようもない。今も最低限の給料しかなく、障害年金は受給できないか? との相談でした。

ちなみに今も通院している、心療内科のクリニックでは、自律神経失調症は、障害年金の対象外なので、診断書は書けない。とのことでした。

給料が少なく会社もクビになりそうなので、着手金は払えないとのことでしたので請求しませんでした。

経過 

自律神経失調症等の神経的な病気とは言われているが、元々、手首、両上肢の痛み等の身体的な症状なので、慢性疲労症候群のような体の病気ではないか? 線維筋痛症の可能性もある。

本人の意向に沿って、原因不明の疼痛のような症状を診断してくれる病院を探して同行し、医師の見解を確認しました。 

〇 近隣の内科クリニック

   体の痛みの原因は分からないが、精神的なものから来る痛みのように思えるので、向精神薬を服用して見たらどうか?

〇 リウマチ等の疼痛の専門医

   何らかの脳の異変に起因する痛みであろう。ただこのクリニックは化学物質過敏症等の患者が    いるので、喫煙者は診察できない。よって線維筋痛症の専門医を紹介する。

〇 線維筋痛症の専門医 

  身体的な異常はどこにも確認できない。自分で体の痛みがあると言われても、それを裏付ける証   拠がないわけだから、診断書も書けない。  精神的なことから症状が出ている可能性が高い。   これまでの結果から、身体の障害では申請できない。現在通院中の心療内科クリニックに、権威   ある精神科に紹介状を書いてもらうように依頼すると、何とか引き受けていただいた。

〇 大学病院の精神科受診

受診後、主治医の先生から、典型的な身体表現性障害(後述)だが、これに伴ってうつ病の症状もある。また話の内容もまとまりがなく、表情も暗すぎる。精神の診断書を書きましょう。と言ってくださった。 

この頃、さらに症状がひどくなり、真っすぐに歩くことができないような状態になった。障害認定日の頃は精神科には受信していなかったので、請求はできませんでした。 

これまでに6か月以上経過していました。

結果

障害厚生年金3級の受給決定。

本人は解雇を通告されたが、休職中で、給料が出ない状態で苦しい状況には変わりはないようです。傷病名がはっきりせず、ご本人も、自分自身の症状をきちんと医師に伝えることができないような状況で、受診してくれそうな医師を探して、1年くらいかって。やっと障害年金を受給できたので、私自身は感慨深いものがあります。

身体表現性障害とは

ストレスなどの心の病気が疼痛などの身体の症状となって表れてしまっている病気のことをいいます。

身体をいくら調べてもどこも悪くないのに、明らかに本人にとって症状があったり、身体の不安がつきないといった障害です。

内科などで検査をしても原因がわからない場合には、ストレスが原因となって症状が認められている可能性があります。そして身体の変調にとらわれてしまって、大きな病気が隠れているのではと不安でたまらなくなってしまうこともあります。

本人からすると身体に異変があるため、多くの方が身体の病気と思っている病気です。根本的な原因が見つからず、ドクターショッピングをしてしまう方も少なくありません。

いわゆる自律神経失調症も、その多くは身体表現性障害に含まれるとも言われています。

その症状は概ね以下のようなものがありますが、医学書等でははっきりとした定義はされていないようです。

  • 身体化障害
  • 転換性障害(身体表現性自律神経機能不全)
  • 心気症(心気障害)
  • 身体醜形障害
  • 疼痛性障害(持続性身体表現性疼痛障害)

身体化障害は長きにわたって様々な身体の苦痛に悩まされる病気です。身体の病気はいくら検査をしても認められないのですが、体が疲れやすく、つらいので複数の医療機関に出向いているケースが多く、心の病気だと認識するまでに何年もかかることもあるようです。

転換性障害は、軽いものは多くの方が経験したことがあるかと思います。ストレスで「吐き気がする」「喉がしめつけられる」「頭痛がする」といったものです。ストレスが身体の症状に転換されてしまいます。

心気症は身体症状というよりも、「何か重たい病気にかかっているのでは」という病気へのとらわれが特徴的です。病気への心配がつきずに、専門家が問題ないと保証しても信じることがなかなかできません。

身体醜形障害は、自分が醜い、体のどこかがゆがんでいるなどと、自分の容姿に対するとらわれがある病気です。そのために準備や確認作業が増えたり、苦痛を感じてしまいます。

疼痛性障害は痛みの原因はないのですが、本来感じるわけがない痛みが続いてしまう病気です。痛みにとらわれてしまう病気で、心理的な要因が強く関係していますが、それが分かるまでは何年もかかることもあるようです。


「てんかん」で障害厚生年金2級を受給

(1児の母で障害者枠で就労中でした)
30代 女性 飯能市

「てんかん」で苦しんでいる方は意外と多い

相談内容

 1児の母親で、現在就労中だが、数年前から不安障害で通院していた。その後出産育児をしながら、職場復帰したが、めまいのような症状が頻繁に起こるようになって、「てんかん」と診断された。障害者手帳を取得し、障害者枠で就労を続けているが、いつまで仕事を続けられるか分からないので、障害年金を申請したいとのことでした。 

経過

数年前、職場でめまいと手足のしびれを感じて救急搬送された。その後も同じような症状があり、何か不安感が増幅し不眠状態が続いたのでメンタルクリニックで診察を受けた。ここで不安障害と診断された。しばらくして一子を出産した。育児休暇終了後職場復帰したが、「頭が真っ白になって、言葉が出なくなる、血の気が引くような感じ」が毎日数回起こるようになり、再度近隣のメンタルクリニックに行くことにしたが、服薬しても症状が改善しないので大学病院に紹介状を書いて頂いた。ここで脳波等の検査を受け「てんかん」であることが分かった。   先生に障害年金の診断書を記載していただいたが、日常生活能力の判定は全て「できる」(1)、日常生活能力の程度も「社会生活は普通にできる」(1)で日常生活は、普通に問題なくできるという評価だった。しかし、てんかんの発作は2級の基準をはるかに超えるものでした。てんかんは発作の重症度、発作頻度に加えて、日常生活動作がどの程度損なわれているか等を含めて総合的に判断される。彼女の場合の日常生活能力は確かに、発作のない時は何の問題も無いが、発作があるとその不安感も含めて、問題なしとは言えない。このことを主治医に説明し、一部診断書を修正していただいた。 

結果

2ヶ月半ほどして障害厚生年金2級の年金証書が送付されてきました。日常生活能力の程度が全て、問題なしであった場合、障害等級2級と認定されたかどうかは分かりません。

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2020/4/4

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