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うつ病・統合失調症などの精神障害の事例


うつ病で障害厚生年金3級

(母親の看病でうつ病に、30年勤めた公務員を退職)

 

40代 男性 入間市

公務員の場合は初診日が平成27年10月以前と以降では扱いが異なります。

 相談内容

数年前に母親が病気で倒れて、その看病をしているうちに自分自身も落ち込み、食欲不振、不眠症になった。精神科で受診すると「気分変調症」と診断された。

当時国家公務員として働いていたが、転勤になって、職場環境になかなかなじめず、23ヶ月の間に3回も交通事故を起こしてしまった。

父親も認知症になり、面倒を見る必要もあって、1年ほど前に30年近く務めた会社(公務員)を退職した。

母親は、亡くなり、父親は、施設に入所し、自分自身は自宅で一人閉じこもり生活である。障害年金を申請したいが、自分ではできないので支援してほしいとのことでした。親は、亡くなり、父親は、施設に入所し、自分自身は自宅で一人閉じこもり生活である。障害年金を申請したいが、自分ではできないので支援してほしいとのことでした。

2 経過

公務員を退職されていましたが、初診日が厚生年金と共済年金が一元化された日(平成2710月)以前ですので、共済組合で手続きをする必要がありました。

また学生時代から10年以上精神科の受診歴がありましたが、その後、前述の初診日まで受診歴が無いことを確認し、「社会的治癒」である旨の申立書を添付して、診断書等必要書類をそろえて申請しました。

その後、共済組合からの、初診日に関する問い合わせ、資料の修正等の依頼がありました。

その都度共済組合からの要請に対応しました。

 

3 結果約3ヶ月後、障害厚生年金と障害共済年金313号の年金証書が届きました。

障害共済年金は、職域加算があります。


うつ病で障害厚生年金3級

(代わった上司と意見が合わずうつ病を発症)

 

49歳 男性 飯能市

職場でのトラブルがうつ病の原因になることも多い

1 相談内容

御兄弟からからの相談でした。

工場の立ち上げを支援するかなり重要な仕事を担当し、他県に何年間か出張することもあった。数年前、単身出張中のプロジェクトで、仕事がうまくいかず、イライラしていた。

又社長が退任し、新しい社長と意見が合わなかったようだ。そんな中で自殺行為をして、病院に搬送され、ここでうつ病と診断された。

しばらく入院した後、東京の本社に出社することになったが、以前のような仕事はできず、結局、退職した。調子の良いときはアルバイト的な仕事をして、調子が悪くなると、入院することもあった。 今は高齢の親の年金たよりなので将来が不安だ。障害年金を申請したいとのことでした。御兄弟からからの相談でした。一度挫折すると立ち直ることができない人が、たくさんおられることをい痛感させられます。

2 経過

初診日ははっきりしていましたが、病院が東北地方で、初診日を証明する「受信状況等証明書」は郵送できないとのことでした。1日がかりで行ってきました。

診断書の記載内容は2級は厳しいようでしたが、実際の日常生活の状況とほぼ一致しているよう見えました。 

3 結果

3ヶ月ほどして遡及適用の障害厚生年金3級の年金証書が送付されてきました。これまで親の年金と、アルバイトと自分自身の貯えて何とか生活できでいたが、預貯金も底をつき初めて来ていたので本当に喜ばれました。


うつ病で障害厚生年金3級

(初診日不明で却下された事案を再請求)

 

40代 女性 所沢市

障害年金は初診日を確定させないと申請できません。

1 相談内容

数年前、うつ病で就労することができないので、障害年金を申請したが、初診日が平成8年で当時のカルテや診療記録が何もなく、はっきりしないまま自分で裁定請求したが、初診日不明という理由で不支給になった。第三者証明ができそうなので何とかならないか? という相談でした。

2 経過 

最初に、前回申請した資料が何もなかったので、年金事務所に受診状況等証明書、診断書等の控えを請求しました。

その内容から

 〇 3番目に受診したクリニックの受診状況等証明書で、初診の病院の名称、受診のおお

よその時期が記載されていたので、重要な参考資料になる。

 〇 数年前だが診断書の記載内容から、現在の症状が大きく変わらなければ、3級に認定

されるか可能性が高い。 

平成279月に 「障害年金の初診日を明らかにすることのできる書類を添えることができない場合の取り扱いについて」において厚生年金保険の施行規則が一部改正された。 

この中で

「請求の5年以上前に医療機関が作成した資料(診療録等)に請求者申し立ての初診日が記載されている場合には、初診日と認めることができることとする。」 

「資料により初診日のある年月までは特定できるが、日付が特定されない場合には保険料の納付要件を認定する時点や遺族年金における取り扱いを踏まえ、当該月の末日を初診日とする。 

とされている。 

従って、3番目、4番目に受診した時のカルテの開示請求をしたところ、はっきりとした日は不明だが、年月までは記載されており、上記の条件に当てはまることを確認しました。 

よって、第三者証明は不要と判断し、開示請求したカルテを添付して裁定請求しました。

ただ認定日の頃の診療録は無かったで、現在の症状のみの診断書(事後重症)ででした。


発達障害とうつ病で障害基礎年金2級

(子育て中にうつ病を発症)

30代 女性 狭山市

訪問看護等の福祉サービスを受けている時は、必ず診断書に記載していただいてください

相談内容

物心ついたころから失敗が多く、理解力が足りないというか、親や先生がいろいろ言っても何を言われているかよくわからなかった。何か失敗をすると父親は暴力をふるった。

小学校、中学校では集団行動が苦手で、中学校になると授業についていて行けなくなっていまい、不登校になってしまった。高校は通信制で年間数日しか学校に行く必要が無く、なんとか卒業できた。この頃からアルバイトをし始めたが、覚えるのが遅く、ミスも多かったのでどれも長く続かなかった。高校卒業後、アルバイトを転々としていた。この頃自分も、家族も、学校の先生も本人が発達障害などの病気であるとは思わず、精神科や心療内科には相談したことが無かった。そのうちに彼氏ができて結婚して、すぐに子供が生まれた。しかし子育てのプレッシャーや、毎日の掃除洗濯などの家事が苦手で、どんどん落ち込んでいくので、精神科を受診すると、発達障害でうつ病を併発していると診断を受けた。パートにも行くことができず生活が苦しい。障害年金は受給できないか?と相談を受けました。

2 経過 

精神科の先生に診断書を記載していただいたが、2級にはかなり厳しい記載内容でした。会社での正社員での就労がほとんどないので、3級では不支給になってしまいます。こうなると申立書でカバーするほかはありません。

私の経験や、勉強会の仲間たちの話から、9割以上は診断書で障害等級が判定される。申立書は、診断書に記載されたこととの整合性を確認することが主たる目的で、記載内容によってマイナスにはなっても、プラスになることはない。と言い切る仲間もいます。

申立書に、発達障害の具体的な事例を出生から今日まで、なるべく詳しく記載するなど大幅に加筆修正して提出しました。

しかし、診断書の記載内容から、不支給を覚悟していました。

 3 結果 

約3か月後、障害基礎年金2級の判定でした。認定日請求でしたので遡及適用でした。自分でも驚いています。

子育て中であること、訪問看護を受けていること等が考慮されたとも考えられます。



統合失調症で障害基礎年金2級
(長く引きこもり状態で統合失調症と診断)

30代 男性 坂戸市

統合失調症は重症の場合が多い。きちんと症状を主治医に伝えることが大切です。

 相談内容 

ご家族から相談がありました。

小中学校では成績抜群で、県内トップクラスの進学校に入学した。しかし極端な潔癖症で、満員電車に乗ることができず、都内の大学には行けなかった。大学卒業後就職ができず、しばらく近隣でアルバイトをした後、正社員として配送の仕事をし始めた。数年間は何とか継続できたが、職場での上司とのトラブルで退職せざるを得なくなった。そのことが原因で人間不信になり、自宅に閉じこもるようになった。その後何通も履歴書を書き、就職しようと試みたが、第一歩を踏み出すことができず数年間経過した。部屋の中ゴミ屋敷状態になり、自身も髪の毛はぼさぼさ、髭も剃らないような状態が続いた。最近になって、他人の家の窓を拭いたりするような奇行をし始め、住人とトラブルになることもあった。関係者から、精神科の診断を受けるよう勧められたので、はじめて精神科の診断を受けると、重度の統合失調症と診断され、緊急入院することになってしまった。退院後、郊外に引っ越しをせざるをえなくなってしまった。

親族によれば、「これまで短期間ではあるが就労していた時期もあったが、働いていないことへの自分自身の負い目が、病気に影響を与えたとも考えられるので精神的な落ちつきができたら、障害年金で一定の収入を得て生活を安定させることによって、今後社会復帰のステップに進めると考えている。」とのことだった。

経過 

既に年金事務所で相談をされていて、主治医の先生に診断書の作成を依頼済みでした。緊急入院されるまで、精神科で受診したことは無く、初診日ははっきりしていました。

自宅に引きこもりになる前は、会社で働いておられたので、この期間について調査しましたが、初診日になるような受診歴はありませんでした。

国民年金の保険料納付要件は問題ありませんでした。今回は、診断書のチェックと、申立書の記載を依頼されました。

できた診断書をチェックしましたが、ほとんど外出できない状態であるにもかかわらず、日常生活は特に重大な問題が無い記載でした。ご両親に日常生活の状況を再度確認し、これまで近隣住民とのトラブルで引越しせざるを得ないような状況を先生に伝えるようにお願いしました。その結果少し診断書を変更していただきました。

結果

以外に早く2ヶ月後に障害基礎年金2級の決定がありました。

当初の診断書であれば、2級には該当しなかったかもしれません。


統合失調症で障害共済年金3級
(エリート官僚が統合失調症を発症し退職)

50代 男性 新座市

共済年金は独自の手続きがある。

 

地方自治体でキャリアのような立場で、海外視察を何度か行うなど、重要な施策にかかわってきたエリート官僚だったが、20年ほど前から一時的にではあったが幻覚や被害念慮が出現するようになって、自治体の診療所を受診した。

その後、個人的にも、仕事上でもいろいろあったようですが、徐々にうまく話ができない、作業能力の低下、疲労感がみられて、さらに人間関係も悪化し職場での不適応の状態が続いて2年程前に退職せざるを得なかった。

ご自身で、障害年金の手続きをされていたが、20年以上前の初診日の証明がうまくできなかったこと等で、1年近く経過しても共済組合の担当者がOKと言える書類を整えることができずに、私に依頼されたようです。 

経過 

ご本人は語学に堪能で、お会いした時は非常に能力の高い方という印象でした。ただ一人暮らしで、淋しそうでした。やはりひとり暮らしは良くないというのが実感です。 

共済はそれぞれ独特の手続きのようなものがあって、担当者の意図する書類を整える必要があります。今回初診の証明は、当時の診療所が名前を代えて継続していて、カルテも残っていましたが、そのカルテには別の、今は無い診療所に通院していたことも記載されていて、共済担当者が、当初初診としていた診療所の前の診療所の通院を初診とすることが妥当でしょうとの見解だったので、そのための書類を整えました。細かい打ち合わせ、資料の収集に片道2時間近くかかる、診療所等に行く必要があり、少々参りました。1ヶ月近く経過してやっと書類を整えることができました。 

申請後、現在通院している病院の過去半年程度のカルテを出すよう指示され、100枚以上あるカルテを整えました。公立病院だったので個人情報の開示は本人しかできず、これも1ヶ月近くかけて書類を整えました。

直近のカルテの提出はこの共済組合独自の規定で、初めての経験でした。 

結果 

申請から6か月以上経過して障害共済年金3級の年金証書が送られてきました。

診断書の内容から2級でも不思議ではありませんが、もう少しと言った感じでした。 

後記 

ご本人は、現役時代に取得した資格で仕事をしようと頑張っておられますが、なかなか思うようにいかないようです。ほとんど収入が無い状態だったので、大変喜んでいただきました。


うつ病と身体表現性障害で障害厚生年金3級

(線維筋痛症とよく似た症状で精神で請求しました)
40代 男性 狭山市

身体表現性障害(後述)は慢性疲労症候群、線維筋痛症などの症状とよく似ています。

相談内容 

運送関係の会社で出庫入庫の作業等をしていたが、10年ほど前から手首や両上肢、肩等の痛みを自覚するようになったので、数件の病院(医院)で検査を受けたがどこも異常なしだった。

全身の痛みや倦怠感が悪化し、さらに夜眠れなくなったので、近隣の心療内科を受診したところ、自律神経失調症と言われた。その後、症状が悪化すると休職し、警戒すると復職することを繰り返しているが、最近になって、1ヶ月に数日しか出勤できなくなって、このままだと、退職させられそうだが、どうしようもない。今も最低限の給料しかなく、障害年金は受給できないか? との相談でした。

ちなみにその時通院していた心療内科のクリニックでは、自律神経失調症は、障害年金の対象外なので、診断書は書けない。とのことでした。

給料が少なく会社もクビになりそうなので、着手金は払えないとのことでしたので請求しませんでした。

経過 

自律神経失調症等の神経的な病気とは言われているが、元々、手首、両上肢の痛み等の身体的な症状なので、慢性疲労症候群のような体の病気ではないか? 線維筋痛症の可能性もある。

本人の意向に沿って、原因不明の疼痛のような症状を診断してくれる病院を探して同行し、医師の見解を確認しました。 

〇 近隣の内科クリニック

   体の痛みの原因は分からないが、精神的なものから来る痛みのように思えるので、向精神薬を服用して見たらどうか?

〇 リウマチ等の疼痛の専門医

   何らかの脳の異変に起因する痛みであろう。ただこのクリニックは化学物質過敏症等の患者が    いるので、喫煙者は診察できない。よって線維筋痛症の専門医を紹介する。

〇 線維筋痛症の専門医 

  身体的な異常はどこにも確認できない。自分で体の痛みがあると言われても、それを裏付ける証   拠がないわけだから、診断書も書けない。  精神的なことから症状が出ている可能性が高い。   これまでの結果から、身体の障害では申請できない。現在通院中の心療内科クリニックに、権威   ある精神科に紹介状を書いてもらうように依頼すると、何とか引き受けていただいた。

〇 大学病院の精神科受診

受診後、主治医の先生から、典型的な身体表現性障害(後述)だが、これに伴ってうつ病の症状もある。また話の内容もまとまりがなく、表情も暗すぎる。精神の診断書を書きましょう。と言ってくださった。 

この頃、さらに症状がひどくなり、真っすぐに歩くことができないような状態になった。障害認定日の頃は精神科には受信していなかったので、請求はできませんでした。 

これまでに6か月以上経過していました。

結果

障害厚生年金3級の受給決定。

本人は解雇を通告されたが、休職中で、給料が出ない状態で苦しい状況には変わりはないようです。傷病名がはっきりせず、ご本人も、自分自身の症状をきちんと医師に伝えることができないような状況で、受診してくれそうな医師を探して、1年くらいかって。やっと障害年金を受給できたので、私自身は感慨深いものがあります。

身体表現性障害とは

ストレスなどの心の病気が疼痛などの身体の症状となって表れてしまっている病気のことをいいます。

身体をいくら調べてもどこも悪くないのに、明らかに本人にとって症状があったり、身体の不安がつきないといった障害です。

内科などで検査をしても原因がわからない場合には、ストレスが原因となって症状が認められている可能性があります。そして身体の変調にとらわれてしまって、大きな病気が隠れているのではと不安でたまらなくなってしまうこともあります。

本人からすると身体に異変があるため、多くの方が身体の病気と思っている病気です。根本的な原因が見つからず、ドクターショッピングをしてしまう方も少なくありません。

いわゆる自律神経失調症も、その多くは身体表現性障害に含まれるとも言われています。

その症状は概ね以下のようなものがありますが、医学書等でははっきりとした定義はされていないようです。

  • 身体化障害
  • 転換性障害(身体表現性自律神経機能不全)
  • 心気症(心気障害)
  • 身体醜形障害
  • 疼痛性障害(持続性身体表現性疼痛障害)

身体化障害は長きにわたって様々な身体の苦痛に悩まされる病気です。身体の病気はいくら検査をしても認められないのですが、体が疲れやすく、つらいので複数の医療機関に出向いているケースが多く、心の病気だと認識するまでに何年もかかることもあるようです。

転換性障害は、軽いものは多くの方が経験したことがあるかと思います。ストレスで「吐き気がする」「喉がしめつけられる」「頭痛がする」といったものです。ストレスが身体の症状に転換されてしまいます。

心気症は身体症状というよりも、「何か重たい病気にかかっているのでは」という病気へのとらわれが特徴的です。病気への心配がつきずに、専門家が問題ないと保証しても信じることがなかなかできません。

身体醜形障害は、自分が醜い、体のどこかがゆがんでいるなどと、自分の容姿に対するとらわれがある病気です。そのために準備や確認作業が増えたり、苦痛を感じてしまいます。

疼痛性障害は痛みの原因はないのですが、本来感じるわけがない痛みが続いてしまう病気です。痛みにとらわれてしまう病気で、心理的な要因が強く関係していますが、それが分かるまでは何年もかかることもあるようです。

但し 身体表現性障害は神経症に分類されますので、この傷病名単独で請求する場合は、精神病の病態を示す症状(うつ病等)が無いと対象外とされてしまう可能性がありますので注意が必要です。


うつ病で障害基礎年金2級を受給(遡及適用)

(生活保護受給中で、遡及適用分全額返還)
40代 女性 所沢市

生活保護を受給中の場合は、金銭的なメリットはほとんどありません。(例外はあります)

女性 40代 所沢市

相談内容  

生活保護を受給中でしたが、ご自身で障害年金の申請手続きをしておられ、主治医に診断書作成をお願いされてはいましたが、その他の必要書類を準備したり、申立書の記載ができない。とのことで関係者を通じて、私に依頼がありました。診断書の有効期限(診断した日より3か月以内)が後10日ほどに迫っていました。 

経過 

ご自身はかってはご結婚されて、自分の趣味を生かしたネットショップを開設し、比較的順調な生活されていましたが、何年か前から夫婦関係がギクシャクし始め、結局離婚せざるを得なかった。

自身でアパート借りて一人で生活していたが、落ち込みがひどく引きこもるようになった。狭いアパートでは、自分の趣味のためのスペースが確保できず、自分の唯一の充実した時間を過ごすこともできなくなってしまった。この頃から精神科に通院し始めうつ病と診断されたようです。自殺願望があり、何度か薬の大量服薬をされたようで、おそらく薬の副作用で、身体的な障害も発生し歩行にも支障がでてきたようです。

数年間は仕送りで、何とか生活していたようですが、それが途絶えて生活保護を受けざるを得ない状況になった。障害年金の依頼があった頃は、毎日近隣のコンビニで買い物をする以外は自宅で寝ている状態でした。診断書だけは主治医に記載していただいたが、それ以外の作業ができない状態でした。診断書の期限が迫っていたので、すぐに必要書類をそろえて、申立書を記載し期限ギリギリで申請手続きを終えました。

結果 

障害基礎年金2級で遡及適用となりました。しかし生活保護受給中で、併給はできませんので、その分は生活保護費から差し引かれます。また遡及適用の分も全額返還しました。

今回の場合はご本人には、金銭的なメリットは全くありませんでした。 生活保護受給中の障害年金の受給については 生活保護と障害年金 参照 

後記

ご本人の部屋には、ご自身で作られた作品がいくつか飾ってありました。素人の私の感じですが素晴らしいもので、彼女の芸術的なセンスが発揮できる環境があれば、素晴らしい人生だろうと思いました。男性も女性も一人暮らしは寂しいばかりでなく、生きる喜びや気力が失われていくような気がします。

 

うつ病で障害基礎年金1
却下から、再審査請求で 頭痛がうつ病の初診日として認められました

原処分を取り消す裁決書を受け取るすることは感慨深いものがあります。

 40代男性 練馬区

相談内容 

ご両親からの相談でした。10年程前、別の社労士の先生にお願いしたが却下だった。

却下とは、ほとんど初診日が納付要件等を満たさない場合です。

もう初診の頃から20年以上経過しているが、本人は精神病で今も働くことができない。このままでは自立して生きていくことは難しい。自分達(ご両親)も年老いて、十分面倒を見ることができなくなってきている。可能性が少しでもあれば再請求をしたい。とのことでした。 

経過 

前回請求した時の資料を取り寄せて調べると、保険料の納付要件を満たす日にカルテが残っているのは頭痛で受診し額関節痛と診断された整形外科のみであった。整形外科のカルテではそれが精神的なこと原因である可能性については全く触れていなかった。しかし、残っているカルテはここしかなく、頭痛が精神的な病気の初期症状であることを主張する以外に方法はない。

整形外科受診後の精神科での治療経過、精神病の症状の特徴、額関節痛の症状等の諸条件を検討した結果、これが初診日として認められる可能性が少なからずあると判断し裁定請求をしました。 

経過 

前回請求した時の資料を取り寄せて調べると、保険料の納付要件を満たす日にカルテが残っているのは頭痛で受診し額関節痛と診断された整形外科のみであった。整形外科のカルテではそれが精神的なこと原因である可能性については全く触れていなかった。

しかし、残っているカルテはここしかなく、頭痛が精神的な病気の初期症状であることを主張する以外に方法はない。整形外科受診後の精神科での治療経過、精神病の症状の特徴、額関節痛の症状等の諸条件を検討した結果、これが初診日として認められる可能性が少なからずあると判断し裁定請求をしました。

結果

裁定請求は却下の判定でした。すぐに審査請求をしましたが再び却下でした。さらに再審査請求をして公開審理にご両親と一緒に出席し意見を述べました。この時審査員が保険者に対して、却下の判断について疑問である趣旨で質問されました。これまで公開審理に何度か出席しましたが、審査員が保険者の判断に疑問を投げかけるのは異例でしたので、私達の主張が認められる可能性があると思いました。その6月後(最初の裁定請求から2年半後)、原処分(却下)を取り消す裁決書が送付されてきました。このような裁決書を受け取ると本当にうれしいものです。

 

数年前、初診日不明で却下された事案を再請求し、障害厚生年金3級を受給

初診時のカルテが無い場合は、専門家に相談した方が良い

40代 女性 川越市

相談内容 

数年前、うつ病で障害年金を申請したが、初診日が10年以上前で当時のカルテや診療記録が何もなく、はっきりしないまま自分で裁定請求したが、そのことが理由で不支給になった。第三者証明ができそうなので何とかならないか?との相談内容でした。

経過

最初に、前回申請した資料が何もなかったので、年金事務所に受診状況等証明書、診断書等の控えを請求しました。その内容から

 〇 3番目に受診したクリニックの受診状況等証明書で、初診の病院の名称、受診のおおよその時期が記載されていたので、重要な参考資料になる。

 〇 数年前だが診断書の記載内容から、現在の症状が大きく変わらなければ、3級に認定されるか可能性が高い。

平成27年9月に 「障害年金の初診日を明らかにすることのできる書類を添えることができない場合の取り扱いについてにおいて厚生年金保険の施行規則が一部改正された。

この中で

請求の5年以上前に医療機関が作成した資料(診療録等)に請求者申し立ての初診日が記載されている場合には、初診日と認めることができることとする。

「資料により初診日のある年月までは特定できるが、日付が特定されない場合には保険料の納付要件を認定する時点や遺族年金における取り扱いを踏まえ、当該月の末日を初診日とする。

とされている。

従って、3番目、4番目に受診した時のカルテの開示請求をしたところ、はっきりとした日は不明だが、年月までは記載されており、上記の条件に当てはまることを確認しました。

よって、第三者証明は不要と判断し、開示請求したカルテを添付して裁定請求しました。ただ認定日の頃の診療録は無かったで、現在の症状のみの診断書(事後重症)でした。

結果

約3か月後、障害厚生年金3級に決定の連絡がありました。添付したカルテは、非常に判読しにくく、明らかな誤記もあって、少なからず不安もありましたが、何の問い合わせもなく、意外と早く決定されました。初診日に限らず、諸規則は頻繁に改正されますので、かってダメであっても今なら大丈夫という場合もあります。

会社でのストレスやパワハラでうつ病を発症し、障害厚生年金3級を遡及適用で受給決定

会社でのストレスやパワハラでうつ病を発症した場合は障害年金が受給できることもあります。

30代 男性 坂戸市

相談内容

大手企業に正社員で就労していたが、3年ほど前に上司が代わり、仕事中に、頻繁に注意されたり、指導をうけたり(自分では小言や文句にしか聞こえなかった)するようになった。そんなことが半年くらい続くと、何をやっても注意されたり、文句を言われるのではないか?と不安感が強くなって毎日が憂鬱になってしまった。体調も悪く、会社に行くだけで動悸や息切れがするようになった。精神科に行ってみるとうつ病と診断された。もう出社することが怖くなって、傷病手当金を受給し、1年半休職した。その後復職したが、休みがちで、しばらくすると産業医からの提案で正社員からアルバイトの待遇になってしまった。頑張っても週20時間程度しか働けないので、子供もあり生活が苦しく障害年金は受給できないか?と相談がありました。

経過

初診日は全く問題無いが、症状が比較的軽度で、障害認定日当時は休職中ではあったが、3級不該当に近い状態であった。現在の症状もアルバイトの待遇ではあるが、元の会社で一般就労していて給料も額面で15万円以上あり、3級に該当するか否かは微妙な状況でした。

ただ、診断書の記載を主治医にお願いして、出来上がるまでに3月近くかかりました。事務担当者によれば、昨年コロナの影響で、更新の診断書の記載を1年先延ばしにした影響で、今年の更新の診断書が2倍近くになって、大変な事務量となっているとのことでした。

 

結果

障害厚生年金3級となりました。診断書の記載内容に関わらず、一般就労でたとえアルバイトであっても一定時間以上就労できる場合はかなり厳しい結果になることもあります。

 

うつ病で障害基礎年金2級 (高校卒業後うつ病を発症し一般企業に就職できず)

20代の若い女性からの相談が多い

女性 20代 日高市

相談内容

相談があったのは1年以上前でした。

大学受験に失敗し予備校に行き始めたが、成績が上がらず友人関係もうまくいかなくなり、夜眠れない日もあって、予備校に行けなくなってしまった。母親と一緒に精神科に行くとうつ病と言われた。その後、大学進学をあきらめてアルバイト始めたがどこも長く続かなった。

二十歳をすぎてしばらくは調子が良くて1年間くらい週2~3日だったが、アルバイトを継続することができた。しかし、どうしようもない時があって、その後は働けなくなってしまった。障害者手帳を取得し就労支援施設B型に通所したがこれも長く続かなかった。そんな時私に相談がありました。 

経過

就労支援施設のB型にも通所できず、自宅に自閉するような状況でしたので、主治医の先生に障害年金の診断書の作成をお願いしましたが、症状が軽度ということで診断書を記載していただけませんでした。当時通院中の病院は総合病院で、通院するたびに先生が違うようなこともあって、不安になって、近隣のクリニックに紹介状を書いて頂いて転院することにしました。その後障害者雇用で一時期就労したが直ぐに辞めてしまうような状況で、半年以上新たなクリニックに通院したのち、やっと診断書を記載していただきました。

結果

障害基礎年金(二十歳前障害)2級が決定しました。依頼があってから1年以上経過していました。最近若い女性からの相談が多く、社会人となって人間関係などで悩み、一人立ちできずに苦しんでいる方が非常に多いような気がします。できることなら年金を受給しながらでも自力で立ち直って欲しいとは思っていますが、なかなか厳しいようです。

 

 

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2024/2/14

受給事例・発達障害知的障害(廃院となったクリニックの昭和63年の初診日が認められました)を追加しました。

2024/1/14

ブログ(覚醒剤と障害年金)を追加しました。

2024/1/14

受給事例(脳脊髄液減少症が障害基礎年金2級に決定しました)を追加しました。
2023/8/20
ブログ(不支給・却下となった時の対応)を追加しました。
2019/10/24
ホームページを公開作成しました

代表者ごあいさつ

小木曽 弘司

誠実・親切・丁寧な対応をモットーに、適切なアドバイスを心がけております。

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